近年、耳にすることが増えてきたアニサキスという寄生虫を皆さんご存知でしょうか?
食中毒を予防するために重要なことはズバリ「敵を知ること」です。アニサキス食中毒を予防するために、今回はアニサキスとその食中毒についてご紹介します。
1、アニサキスって何?
アニサキスはクジラやイルカ、アザラシなどの海生哺乳類の消化管の中で成虫になる寄生虫の一種です。幼虫はサバ等様々な魚介類に寄生しており、アニサキス幼虫が生きたまま寄生した魚介類を、生や生に近い状態で食べることでアニサキスによる食中毒が発生します。
2、どんな魚に注意すればいいの?
アニサキスの幼虫は様々な魚介類に寄生しています。この魚なら安心!という種類はないといっても過言ではありません。サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカといった種類にはよく寄生していますので、特に注意が必要です。
3、アニサキス食中毒になるとどうなる?
アニサキス症は寄生部位の違いにより、胃アニサキス症と腸アニサキス症に分けられます。
◆胃アニサキス症
食後2~10時間後に幼虫が胃に穿入することにより、激しいみぞおちの痛み、悪心、嘔吐が生じます。痛みは内視鏡検査で幼虫を摘出するか、体内で幼虫が死滅するまで継続します。
◆腸アニサキス症
アニサキス幼虫が腸に穿入すると、食後10時間以降に激しい下腹部痛、悪心、嘔吐などの症状を呈します。腸閉塞や腸穿孔を併発すると、手術が必要になります。
4、予防方法は?
◆冷凍する(-20℃で24時間以上)
◆加熱する(70℃以上、または60℃で1分)
◆目視でよく確認し、虫体を取り除く
◆新鮮な魚を選び、内臓は早めに除去する。内臓は生では食べない。
鮮度が落ちると、内臓から筋肉に移動することが知られています。また、料理で通常用いる程度のワサビ、酢、醤油では死滅しません。
万一、アニサキスによる食中毒が疑われる場合には、速やかに医療機関を受診してください。正しい知識で、安全安心な食生活を守りましょう!
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